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2024.08.25カテゴリー:著者:城日菜子

お姉ちゃんの、好きなもの

こんにちは!たすくの城日菜子です
夏休みも終盤。来週から学校、という子も多いのではないでしょうか。
私も、夏の思い出を大切に、また日常を一生懸命進んでいきたいな、と思っています。
私もお盆休みをいただき、長崎県の実家に帰省して来ました⭐️
今日はそこで感じたことを書かせていただきます😊

何度もブログに書かせていただいているのですが、私には3つ下の、自閉スペクトラム症の妹がいます。
いろいろなこだわりがあったり、コミュニケーションが苦手だったり、すごく、教科書のようなタイプの自閉スペクトラム症の子だな、と思っています。
彼女は、納豆を食べることが大好きです。そして、納豆のストックが冷蔵庫からなくなることに恐怖を感じています。
ですから、買い物にいくたびに、納豆を買います。(それはそれで、問題です😅)
彼女は、納豆の、好きな銘柄がある様子です。しかし別に、それじゃなきゃ食べられない、というほどではないようです。
私も、納豆が好きです。でも、私は小粒の納豆は好きではなく、ひきわりの納豆が好きです。
ですから私は、いつも、ひきわり納豆を買っていました。
帰省初日、家族4人で買い物に行きました。
いつも通りの買い物に、私も同行する形で、何の気なしに食べたいものを選んでいました。
そして、ひきわり納豆を持って、母が押すカートのところに戻ると、すでにひきわり納豆が入っていました。
なんと、妹が入れていたのです。
私は、もしかして、私の好きなひきわり納豆を選んでくれたのかも知れない・・・そして、
「人のことを考えることができたんだ!」と、喜びと驚きが混ざった感情になりました。
父が、「すごいな。忖度している。」と言いました。

DSM-5の中での自閉症スペクトラム症の診断基準において、
まず初めに出てくるのが、「社会的コミュニケーションおよび相互関係における持続的障害」です。
そして、その下位項目として、
①社会的・情緒的な相互関係の障害。
②他者との交流に用いられる非言語的コミュニケーションの障害。
③年齢相応の対人関係性の発達や維持の障害。
ということが記載されています。
他者との関わりに困難さがあったり、他者の感情に気が付きにくかったり・・・
そこを「障害」と定義されてしまうと、正直私は、妹はあんまり、私が思ってることなんて、わかんないんだろうな
しょうがないのかな・・・・なんて、ぼんやり思ってしまうこともあります。

でも、妹だったり、たすくの子供たちと関わっていたりする中で、本来は、
人と関わりたいと思っていること、
人が好きなこと、
人のことを考えようとすることができること、
そんな気持ちはあるけど、手段が見つからない、上手くないだけなんだ、ということを感じています。
だから、彼らの社会性の育ちを諦めずに、どうしたら、彼らが主体的に人と関わって、「楽しい!」という思いを持つことができるのか、社会性は学びによって育つ、ということを、私自身が学び続けたいなと感じています。

妹は、私がいつもひきわり納豆を食べていたのを見ていたのでしょうか。
久しぶりにお姉ちゃんが帰ってきたから、いつもの自分の納豆じゃなくって、お姉ちゃんが食べている納豆を買ってみよう、と思ってくれたのでしょうか。
「お姉ちゃんが好きなひきわり納豆を買ったよ」という言葉はないけれど、妹なりに私のことを考えてくれたのかな、と感じ
また帰省するときに、好きなお土産を買って帰ろうと思った夏でした。

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