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2025.05.19カテゴリー:著者:鹿島真知子

✨乳幼児期に体性感覚を育てよう✨

こんにちは。
TASUC横浜教室の鹿島真知子です。

急に夏を感じる気候になりましたね。
夏生まれの私は、寒いより暑い方が好きです☀️
夏の日差しを浴びると、子どもの頃、海の近くにある祖母の家で過ごした夏休みの日々を思い出します。

祖母の家には、土間があり、外にトイレがありました。
鼻をつまんで飲んだ山羊の乳、薪で沸かす五右衛門風呂、蚊帳に入るときのコツ(蚊を中に入れないようにする工夫)など・・・
都会の生活では経験できない毎日が、とても特別で刺激的だったのを覚えています。
そうした生活は、私の五感ーー視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚ーーだけでなく、「前庭覚」(揺れ・傾き・回転・スピードを感じる感覚)や「固有受容覚」(からだの各部位の位置や動き、力の入れ具合などを感じる感覚)までも、常に刺激してくれました。

でも、そこに住んでいる従兄弟たちにとっては、それが日常。彼らは何でも軽々とこなし、そんな姿がとても羨ましく、眩しく見えたことを今でも覚えています。

この生活は、半世紀以上も前のことですから、今では「昔の生活」として教科書に載っているものです(笑)
現代の子どもたちにとっては、どんなに望んでも体験できない生活とも言えるでしょう。

今は、蛇口に手を差し伸べれば水が出てきます。そのため、蛇口を捻るという動作を経験しないまま育つ子もいます。
舗装された平らな道ばかりで、凸凹道を歩くような足裏の不安定さを体験する機会は減っています。

人間は、より便利に、より安全にと環境を進化させてきました。
この進化自体にはもちろん賛成ですが、一方で、その便利さによって、私たちの身体の「機能」が退化してしまわないように、日々の生活の中で、意識的に「創意工夫」を取り入れていくことが大切だと感じています。

人は生まれてからすぐに、手や唇、舌を使って外の世界を知ろうとします。
成長する過程では、手足をたくさん動かし、何でも口に入れて確かめて、「感覚器官」から「中枢神経」への入力(=刺激)を繰り返します。
これら手・足・口からの感覚を受け取るのが脳の中心溝に沿って帯状に広がる「体性感覚野」と呼ばれる部分です。
体性感覚野の発達は、運動発達・認知発達・自己調整能力・社会性など、あらゆる発達に影響します。
だからこそ、乳幼児期に手・足・口を使って、体性感覚野をたくさん刺激することが大切です。
昔は、生活の中で自然と感覚刺激がありました。
特に意識しなくても、感覚は日々鍛えられていたのです。
でも今の暮らしでは、そうした刺激を意識的に作っていく工夫が求められるようになっています。

便利になったのか、不便になったのか・・・わからなくなりそうですが、大切なのは、「便利さ」を享受しながら、子どもたちの発達に必要な経験をしっかりと補っていくこと。
そうすれば、現代でも、健やかな育ちをサポートすることができるのです。

私たちは、そんな子どもたち一人ひとりの発達の凸凹を丁寧にアセスメントし、それぞれに合った発達支援のアプローチを計画・提案していきます。

特に、乳幼児期は、親子で触れ合いながら体性感覚を育てる「親子体操」がとても効果的です!

お子さんの発達について少しでも不安があるときは、どうか一人で悩まず、私たちにご相談くださいね。

子どもたちの「生きる力」は、日々の生活と遊びの中で育まれます。その根っことなる感覚の育ちを、一緒に支えて行きましょう。

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鹿島真知子

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