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2025.06.02カテゴリー:
身体の"安心"が、言葉を育む〜家庭でできる運動から〜

こんにちは。TASUC横浜教室の伊藤明美です。
新学期が始まって早2ヶ月が経とうとしています。学校には慣れて、春のイベントに果敢にチャレンジしている頃でしょうか。
TASUC横浜教室に通う子どもたちは、変わらず元気です😁
さて、今回も私が得意とする身体づくり、
実は、言葉の発達は"身体"がものすごく影響している…
というお話をしたいと思います。
すっごく気になりませんか??
言葉の発達の不安は、子育ての中でも特に多い悩みです。
「発語が少ない」「会話が成り立たない」
そんな時、つい「言葉」ばかりに注目しがちですが、実はその背景には“身体"の発達が深く関係しているのです。
「言葉が遅い」背景にある“身体"のサイン
言葉がうまく出ない理由は、必ずしも「言語の問題」だけではありません。
- 体がぐらぐらして座っていられない
- 視線が合わない、集中が続かない
- 呼吸が浅く、発音が不明瞭
このような様子がある場合、それは「言葉を支える土台=身体の機能」にヒントがあるのかもしれません。
実は、「言葉の力」と「運動の力」は、脳の中で密接に関わり合っています。
例えば…
- 姿勢を保つ力が弱い → 呼吸や発声が安定しない
- 目で見たものを追いづらい → 指さしや名詞の獲得が遅れる
- 呼吸が浅い → 声量や言葉の切り替えがしづらい
このように、「身体がうまく働かないと、言葉もうまく育たない」関係があるのです。
だからこそ、言葉の練習だけでなく、「身体を通してアプローチする視点」が大切になります。
まずは“身体の安心”から。発語をうながす3つの支援の軸
それでは、家庭ではどのような関わりができるのでしょうか?
子どもの発語ややりとりを育てるには、次の3つの軸を意識することがポイントです。
①「体の安定」が、言葉の準備になる
→ 姿勢・呼吸・筋緊張が整うことで、発声がしやすくなる
②「やりとりの土台」が、言葉の引き金になる
→ アイコンタクト・模倣・順番などが育つと、やりとりの中で発語が生まれる
③「気持ちを伝える経験」が、言葉を育てる
→ 嬉しい・悲しい・もっとやりたいなど、感情が動く場面こそ、伝える力を育むきっかけになる
このように、体の使い方や心の動きを通じて「話したくなる状態」をつくることが、自然な言葉の支援になるのです。
まとめてみると、
✔ 言葉と運動は、脳の中でつながっている
✔ 姿勢・視線・呼吸など、身体の土台が言葉を支えている
✔ 「やりとり」や「伝えたい気持ち」が言葉の芽を伸ばす
つまり、「言葉の練習をする」よりも、「言葉が出やすくなる環境・身体づくりをする」ことが、支援の第一歩になるのです。
とくに、発達に特性のあるお子さんにとっては、「言葉と身体を一緒に育てる視点」が欠かせません。
おうちでできる「身体 × 言葉」のヒント
ご家庭でも実践しやすい支援のアイデアを3つご紹介します。
① まずは「身体をほぐす」時間をつくろう
→ 朝の伸び、帰宅後のゴロゴロ、お風呂後のストレッチなどで、からだの緊張をやわらげる
②「言葉のやりとり」を遊びにまぜこもう
→ 「せーの!」でジャンプ、「よーいどん」でかけっこなど、声と動きをセットにする
③「気持ちを伝える場面」を大切に
→ 「うれしいね」「もう一回やりたい?」など、感情に言葉を添える声かけを増やす
これらはどれも特別な教材や道具がいらない「家庭だからこそできる」支援です。
最後に、
ことばを育てる“親のまなざし”こそが、いちばんの支援
「我が子の言葉を支えたい」
そう思う親のまなざしや関わりそのものが、子どもにとって最大の安心であり、成長の土台です。
完璧を目指さなくていい。
親子で一緒に「からだをうごかして、こころをかよわせる」時間を積み重ねることが、言葉の芽をぐんと育ててくれるのです。
ご家庭での小さな気づきや関わりが、大きな力になりますように。
TASUC横浜教室では、未就学児から高校生までの学齢期の児童を募集しています。
療育の中では個人別の課題学習に加えて、身体づくりの課題にも取り組みます。
一人ひとりに応じた身体づくりのために、評価・改善を繰り返し、取り組みを通して、学習を支える学びの向上と、適切なボディイメージを育みましょう。
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個性を理解して、才能を伸ばす
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