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2022.02.19カテゴリー:著者:城日菜子

ナラティブアプローチ〜話す中で自分のことを整理する〜

こんにちは!たすく横浜教室の城日菜子です!

先日、横浜市のきょうだい会で、「きょうだいの想いを聞く会」というイベントがあり、
そこで話題提供者としてお話をさせていただく機会がありました。
今日はそこで感じたことについてお話しさせていただきます。

話題提供者は私と他に2人、お2人とも、きょうだいに障害がある大学4年生の女性でした。(ここでは、Aさん、Bさんと表記させていただきます。)
お二人とも、「障害を持つ妹がいる。」という境遇は私と同じなのですが、Aさんは、骨形成不全(難病指定されている病気です)の双子の妹さんがいて、
Bさんは、脳腫瘍手術後の後遺症として視覚障害が残った妹さんがいる、という家族構成でした。

私の妹は、重度知的障害を伴う自閉症で、小学校から特別支援学校に通っていたため、学校が違いましたが、
お二人は小学校、中学校時代は同じ学校で一緒に過ごしていました。
私とAさんは、生まれた時から障害のある妹と一緒でしたが、
Bさんの妹は、Bさんが高校生の時に脳腫瘍が判明したため、高校生までは健常の姉妹として過ごしていました。
私は就職するために実家を離れましたが、お二人は、就職選択の際に、何かあった時のためにと、実家に残っていました。

こんな風に、状況は三者三様だったけれども、
「中高時代は部活に熱中していたため、あまり妹のことを見ていなかった。」
「妹の入院が長引き、約束していたことができないことに対して、大人気なく腹を立ててしまった。」
「仕方ないことだとは思うけれど、妹ばかりに手がいくのがちょっと嫌だった時期もあった。」
「妹を嫌いだと思ってしまった自分を、嫌いになりそうだった。」
この辺りは、全く同じではないにしろ、私も共感できたし、お二人も共感していたエピソードでした。

当たり前ですが、人のストーリー、家族のストーリーは、全く同じものはありません。
そして、正解もありません。
でも、「わかるよ」と共感してもらったり、「私はこうしてたよ」と提案してもらったり、
さまざまな意見が集まって、それらで自分自身を勇気づけて、前へ進んでいくのだと思います。

たすくメソッドには、「ストレングス・アプローチ」という
家族の「強さ」や「良さ」(Strength)を信じ、協働支援者と位置付けるためのアプローチがあります。
「ストレングス・アプローチ」の中には、「解決指向型アプローチ」「ナラティブ・アプローチ」「認知的アプローチ」「コミュニティ開発アプローチ」という4つの具体的なアプローチがあります。

その中で今日は、「ナラティブ・アプローチ」について紹介します。
「ナラティブ・アプローチ」では、家族が自分たちについての物語について語ることで、自分たちを振り返り、自分たちのもう一つの新たなストーリーを成長させていくことが、問題の解決につながると考えます。
家族についての物語について語ることで、問題を「外にあるもの」と捉え、客観的に考えることができますし、語ることでそれらを整理することにも繋がります。

きっと私は、きょうだい会に参加することによって、自分自身のナラティブアプローチをしてもらっているのだと思います。
話すこと、それを文字に起こしてみること、そして整理することで、自分自身を次のステップに向かわせる準備をしている。
少なくとも私は、そうやって色々なステップを踏んできたような気がします。

私にとっての初めてのナラティブアプローチは、中学3年生の時。
地域の弁論大会で、妹のことを題材にした作文を書いたことだったと思います。
もちろん先生からの添削はありましたが、妹との出来事、感じていたことを素直に文字に起こしました。
当時かなり力を入れて書き上げたこの文章は、地域で最優秀賞をもらいました。
もう10年以上前の話になります。拙い文章ですが、ぜひご一読いただけると嬉しいです。

私の話が、少しでも、障害があるきょうだいがいる方々にとっての「ストレングス・アプローチ」に繋がりますように。
今後も自分自身のことを話したり、同じ境遇の人の話を聞いたりする機会を持てればと思っています。
横浜教室での「きょうだい会」も、続けていきたいと思います😊

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