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2026.02.16カテゴリー:著者:城日菜子

「1日1枚」の戦い 〜スケジュール理解のために〜

こんにちは!たすくの城日菜子です。
2月も中旬になりました。雪が降ってまだまだ寒いのかな〜と思ったら
急に暖かくなって、また寒くなって・・・なんだか不思議な気候ですが、元気に過ごしていきたいですね😀

今日は、私が年末、実家に帰省した時のエピソードを書かせていただきます。

何度かブログにも登場していますが、私には3つ下の、自閉症の妹がいます。
スケジュール通りに物事を遂行することが大得意な彼女ですが、最近その
「スケジュール」の使い方について少し問題があったようで、両親は頭を抱えていたみたいです。

その悩みとは、「自分が楽しみな予定の日が早くきて欲しいから、カレンダーに勝手にバツをつける」ということでした。実際の母の悩みと写真がこちら。

“月めくりのカレンダーを使っていたら、❌やスケジュールの内容を勝手に書き足したり、自分で紙を千切って(何故か、このときはハサミは使わない)上から貼り紙したりして、カレンダーが汚く、見にくいです。“

本人がスケジュールを使っていて、理解しているからこその悩みだと思います。私たちだって、やりたくないことは全部飛ばして、楽しいことだけやっていられたら、それは最高ですよね。

しかし、それが簡単には叶わないのが世の常。妹もそこに立ち向かっていかなければなりません。

たすくのメソッドの「スケジュール」の項目には
「指示」・「選択」・「自分の役割と他者に配慮した計画」
という三つの側面があります。
「指示」はやらなければならないこと。つまり、ノルマのようなものです。
「選択」は自分のやりたいこと。これがご褒美のことですね。
「自分の役割と他者に配慮した計画」は、相手の都合があること。例えば順番を守らなければならない、などの相手がいて成り立つスケジュールのことです。
スケジュールは、この3つの側面を理解して、教えていくことが重要だと言えます。

話を妹にもどして。
妹の場合は「やりたいこと」が先行して、なんとか日にちを進めたいという気持ちが全面に出てきていたのだと推測します。
で、自分で勝手に時を進めるけど、時は進まない。
つまり、スケジュールというかもっと根本の、
「カレンダーは一日一マスしか進まない」ということを教える必要がありました。
とはいえこれって、多分妹はわかっているんです。
そう。ずる賢い。本当にわかっていないわけじゃなくって、
「ワンチャンス」を狙っているんですね。
ワンチャン、時が進んで、前倒しに遊びにいけないかな〜〜〜なーんて。
お子さんたちも、そんな「ずる賢い」側面、ありませんか?😅

「口で言っても喧嘩になるし、視覚的に教えてあげたほうが腑に落ちるから、日めくりカレンダーにしてみれば?」
私は両親に、こんなふうに投げかけました。
すると両親ともに「そう思っていた」という意見。
そんなこんなで、2026年の年明けから使える、日めくりカレンダーが城家に届いたのでした。

さて、これをどう妹に理解し、納得してもらうかという作戦会議。
放っておくときっと、1日に2枚も3枚もめくってしまう。だから、1日1枚というのは必ず死守しなければならない。ここは絶対に、譲れないルールでした。

ルーティンに親和性が高いというASDの特性を持っている妹なので、
めくるタイミングは絶対に決めたほうがいいよね、という意見も3人とも一致
「朝起きて当日のスケジュールを確認するタイミングで一枚めくる」というルールを設定しました。
そしてそれを忘れないように(これは、妹も大人も)日めくりカレンダーの
一番上に「おはよう→めくる」と書きました。(写真参照。写真は2月に撮影したものですが、最初から書いていました)

1月1日 
「今日は1月1日です」と妹に伝え、数字を見せました。

1月2日 
案の定、朝にはすでに、カレンダーは1月3日になっていました。
剥がした「1月2日」を妹にテープで貼らせて、「一枚だけ!!」と混々と伝える私たち。まさに「戦い」です。

1月3日
3日をめくろうとするところにたまたま私が立ち会い、「めくらない!」と言って、未遂ですみました。

さて、私が知っているのはここまで。その後妹と両親が、
どのような戦いを繰り広げたのかを聞いてみました。

“毎朝、起きたら1枚取る、という仕組み。最初は、その仕組みがよくわからずに、夜にめくろうとしたり、好みの日付(?)まで一気に破ろうとしていたが、「朝めくる」ことと「一日一枚」を、おとうさんも協力して(にらみを効かせて破らせない担当)だいたい10日間くらいで理解ができました。”

結局、両親の「粘り勝ち」だったのでした。素晴らしいですね。
自分の両親ながら、拍手を送ります👏👏ちなみに今は、1日一枚、朝めくる、ということが完全に「ルーティン」となった様子です。

子どもたちに何かを「教える」「ルーティンを作る」って、一筋縄じゃ行かないことで、
だからといって、「わからないからいいか」と、諦めることは、もったいないことで、
やっぱり何事も、信念を持って、努力すること
それが、理想を叶える一番の近道なのだと思います。

大変なこと、難しいことがたくさんある日常生活。でも、お子さんたちのより良い将来のために、一緒にアイディアを出したり、作戦会議したりしながら、一緒に走れるような人でいたいと改めて感じた出来事でした。

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