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2023.01.31カテゴリー:コンセプト
勤勉性と劣等感〜エリクソンの生涯発達理論〜
こんにちは。中野坂上教室の河野さおりです。
早いもので、2023年も1ヶ月が終わってしまいます。
【エリクソンの生涯発達理論】
自立の学校では、「勤勉性」を重要視しています。これはエリクソンの生涯発達理論によるものです。エリクソンは生涯にわたる発達を視野に入れて八つの発達段階からなる発達図式を提示しています。
◉乳児期 基本的信頼 対 基本的不信
◉遊戯期 自主性 対 罪悪感
◉学童期 勤勉性 対 劣等感
◉青年期 アイデンティティ 対 アイデンティティ拡散
◉成人前期 親密 対 孤立
◉成人期 世代性 対 停滞
◉老年期 統合 対 絶望
プラスの成功体験ではなく、マイナスの失敗体験も重要な発達課題として捉え、そしてプラスがマイナスをうわ回った時に、人格的活力が生まれるとしています。
【自立の学校では勤勉性を重視する】
発達に凸凹があるお子さんは、マイナスの失敗体験が多くなりがちだと思います。
「どうせ僕なんか・・・」
「頑張っても成功するはずない!」などの言葉もよく聞いてきました。
成功体験の場を作ってあげたい というのが、中野坂上スタッフ共通の想いです。
そこで学童期のお子さんのキーワードが「勤勉性」です。
これは「コツコツ継続して取り組む」ということだけではなく、「主体的に取り組む」という側面も重要だと思います。大人は子どもたちが主体的に取り組むためのアプローチを考えていきたいものです。
この時期こそ、チャレンジしたり、苦労をする経験が大事なのかもしれません。
教室でも、それぞれ取り組みを通して、自信に満ちた顔つきになってきたお子さんも増えてきました。
特にノルディックウォーキングに継続して取り組んでいるお子さんは、コツコツ取り組むことでの体力向上を身を持って実感しています。
【将来に向けて】
我が国にとって、勤勉であることはとても重要なことのように思います。どんなに優秀な人であっても、勤勉でなくては評価を受けることが難しいからです。
反対に、勤勉であれば社会的信頼を得ることができると思います。
私も今までの経験の中で、コツコツと取り組むことの重要性を身をもって経験してきました。勤勉に取り組むことの大切さを子どもたちに伝えてきたいと強く思っています。
- タグ:
自律的な学習をとおした個人別の指導
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