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2023.01.24カテゴリー：著者：中野坂上教室スタッフ

オープンルーム　〜保護者のコミュニティづくりの場に〜

こんにちは。自立の学校中野坂上教室　桐生です。

　自立の学校のねらいの一つに「自立移動」があります。そのため学校やご自宅から一人で教室にやって来る子どもたちが多く、その結果教室でのお子様の様子を見たことがないご家族も少なくありません。そこで自立の学校では今年度から保護者の皆様に教室の様子をご覧いただく機会として、「オープンルーム」を実施しています。

　この「オープンルーム」では、教室の参観はもちろん、懇談会（ストレングス・アプローチ）も行なっています。特に懇談会は、保護者同士の横の繋がりを作っていただくことを意図して企画しました。そこには保護者の皆様の「仲間づくり（コミュニティづくり）」をとおして、教室のサポートチームづくりに繋げていきたいという私たちの思いがありました。

　懇談会のトピックは、その日の参加者によって異なります。ある日は「学校(進路)の選択」であったり、またある日は「きょうだい関係」であったり。またお子様の障がい受容に有効だった本の情報交換など、スタッフにとっても勉強になるお話をたくさんうかがうことができます。その中で通常学級と支援学級のどちらがよいかが話題になった日には、「将来的なリスクを防ぐためには今が大事。だから自立の学校のような学校・学級が欲しい」という点で、皆さんのご意見が一致していました。私たち「自立の学校」のスタッフに寄せられている期待の大きさを感じ、身が引き締まる思いでした。

　また、毎回数人ずつというのも、ざっくばらんに話をするには適度だったようで、スタッフがその場を離れても、予定の時間を大幅に過ぎるまで皆様だけでお話に花が咲いたようでした。そして、とても充実した時間を過ごされたようです。

　事後のアンケートを拝見すると、懇談会に対して高い評価をいただいています。同じような思いを抱いている方と共感的に話をすることができた、有意義だった、というお言葉をいただいています。そして私たちが意図した「仲間づくり」も少しずつ進み始めたようです。

　自立の学校中野坂上教室では、今後はオープンルームの他にも保護者の皆様に教室に足を運んでいただく機会を設定していきたいと考えています。そして保護者の皆さんと力を合わせ、子どもたちに夢と希望を届けるとともに、地域の拠点としてしっかりと根付いた存在となっていくことを目指しています。