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2025.06.21カテゴリー：
心を育てるコミュニケーション
みなさん、こんにちは。
お元気ですか？
TASUC八王子教室の藤沼由美子です。
梅雨の季節です。私の最近の楽しみは、通勤途中の道に咲く紫陽花の花の色の変化を見ることです。薄い色から少しずつ濃い色合いへと変化していく紫陽花。私が一番好きな色は、やはり定番の紫。
みなさんが好きな紫陽花の色は、なんですか？
さて、そんな梅雨の晴れ間の6月14日土曜日。メンバーのみなさんと、教材マスターの集いを開催しました。
今回のテーマは、コミュニケーション。
まず、アイスブレイクのためにGood&Newを行いました。これは、TASUCのスタッフが毎朝輪になって行っている、「24時間以内にあった良かったこと、新しいこと」を発表し合うものです。
お互い名乗り合い、ご自身のことを伝え合うことで「これから皆で学び合い、課題解決していくぞ！」という心構えができた事と思います。
まずはじめに、教室長の奈良先生から「心を育てるコミュニケーションの発達段階の確認」に関する講義がありました。
J⭐︎sKeps3.0未満までは、コミュニケーションを生成するためのベースになる「伝えたい気持ち」をじっくりと育てる。そして、J⭐︎sKeps3.0以上では、「伝えたいことをどうしたら相手にうまく伝えられるか？」を葛藤しつつ学んでいくうちに、論理性が生まれること。
最も大切なポイントは、「音声言語があるというだけでは、コミュニケーションがとれるとは言えない」という点です。
次に、脳科学の視点から：①会話に応じるまでの脳の発達段階について②ワーキングメモリと脳③言語機能と情報伝達の回路の三点について。
特に、ワーキングメモリを育てるには、みなさんが日々活用なさっているツール「お話ブック」が必要であること。
そして、「コミュニケーションには、モチベーションが大切」ということで報酬系のお話もありました。
続いて、ツールの紹介と事例紹介です。
機能的な目標1stで接近行動を学んでいるお子さんの事例では、そのお子さんがお友だちに「一緒に遊びたい」というカードを貼った文章バーを持って、相手に歩み寄る様子のビデオが流れました。
ひとりで勝手に「一緒に遊びたい」とつぶやいているだけでは、相手には伝わりません。双方向でのコミュニケーションのためには、この接近行動が不可欠です。
家庭療育では：
ことが大切です。「お話ブック、使わないんです」ではなく、使えるように設定していく、仕掛けていくことが大切なんです！
また、機能的な目標ゴールでは、音声言語で伝えられることだけにとどまらず、「思考手帳」を活用して相手に伝わるような伝え方を言語技術教育を通してやっていくことが重要で、その事例も提示されました。
さあ、そしてお待ちかね、恒例のワークです。
今回のお題は二つ。
[好子と嫌子のランキング表]。例えば、「好きな食べ物は、ラーメン！」だけではなく、ラーメンなら、「どこのメーカーの何味の太麺か細麺か縮れ麺か？」、「グミなら、何味で食感はどんなものが好きか？」まで詳しく書く。
[自分の言いたいことを、相手に正確に伝える]では、家庭でのコミュニケーション場面を切り取って、「いつ、どこで、誰に、何を言ったか、規則に従った文にした場合どうなるか」を書き出す。
集中して書き出した後は、もちろん共有タイムです。
あるグループのみなさんからは：
①家で、お父さんに、「本」と言って本を持ってくる→私は、車の本が読みたいです。
②出掛けに、玄関で、お父さんに、「パパ、くつ」と言って寝っ転がる（自分では履かないよという意志表示）→お父さん、くつを履かせてください。というような事例が出されました。
また、「家では言えるのに、園では言えない」というお悩みも。
そうです！コミュニケーションは、「いつでも、どこでも、誰とでも」の般化もとても重要ですね。
でもその前に、まずは正しく相手に伝える練習を家庭で、そしてTASUCの療育で繰り返す。そして、流動的な場面である園や学校でもチャレンジしていく。
お子さんの「心を育てる」ためには、正しくステップを踏んで進んでいくことが必要です。これからもしっかりと「知識で武装」して、お子さんの発達段階を知り、着実に前に進んで行きましょう！
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この記事を書いたスタッフ
藤沼由美子
私の息子ヨッシーは、2008年秋に10歳でたすくに出会い、アセスメントをベースに、論理的で根拠のある療育を頑張ってきました。 私のたすくスタッフ歴は2014年より。メンバー時代に、「先生方と同等の知識を得て、同じ土俵で療育がしたい」思いで受けたライセンス検定がきっかけでした。 ご一緒に「学び、実践し、そして改善していく楽しさ」を追求して行きましょう！
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