アセスメントストーリー Vol.3
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アセスメントストーリー Vol.3
「検査をしないで手術をする医者はいない」の言葉に感銘

― まずは、しゅんくんについて教えてください

お母さん 中学二年生の男の子で、姉と弟がいます。「たすく」の療育を始める前は、言葉が話せず、感情も口にできず、体で表現することしかできませんでした。すぐに暴れるし、床におしっこをしては、それを手で床中に広げてしまうような行動もしょっちゅうでした。家の中だけでなく、外でもそういったことをしてしまい、小さいうちは抱えて逃げればどうにかなりましたが、大きくなったらそうもいかなくなるのは目に見えていました。そして、思ったんです、逃げてばかりじゃダメだ、立ち向かわなくちゃダメだって。

― そのように思われてすぐに、「たすく」を始められたのでしょうか?

お母さん 「たすく」を始めたのは7年前、しゅんが小学校に入ってからでした。宇開先生との出会いは、たすくの説明会に足を運んだのがキッカケでした。「しゅんをどうやって育てたらいいのか…」と悩んでいたとき、宇開先生はその説明会で、コミュニケーションやスケジュールのことなど、自閉症の子との具体的な向き合い方についてわかりやすくお話されたんです。私としてはもう、「待ってました!」っていう気持ちでしたね。この先生にお願いすれば、しゅんはきっと変われる、と思いました。

― 疑問や不安などはありませんでしたか?

お母さん まったく無いというわけではありませんでしたが、最初のアセスメントで宇開先生がおっしゃった「検査をしないで手術をする医者はいませんよ」という言葉が、すごく納得がいったし、感銘も受けたんです。私は医療関係の仕事に従事した経験があるのですが、たしかに、手術の前に患者さんはたくさんの検査をするんですよね。「たすく」では、まずはアセスメントで「この子はどういう子なのか」「何ができるのか」などを、数多く調べてくださる。そして、その検査結果に合った療育を、どんどん提示してくださるんです。しゅん自身に合ったものばかりなので、彼が習得していくスピードも、すごく速いと感じています。

我が子が嫌がったとしても、必ずやり遂げられるという確信

―「たすく」の療育を受けてから、しゅんくんはどう変わりましたか?

お母さん 言葉も話せない子だったので、字を書くことなどできるようになるはずがないと思っていましたが、宇開先生は「1センチ枠の中に漢字も書けるようになります」と、最初のアセスメントでおっしゃったんです。そして今、本当に書けるようになりました。言葉も出せるようになりましたし、感情を話せるようにもなりました。数字も書けるようになり、今は、カンタンな暗算もできます。また、以前までは、こちらが注意をするとすぐに怒っていましたが、今は「これはダメだけど、こっちならいいよ」といった“交渉”に応じ、親の注意に怒らなくなりました。こうして振り返ってみると、本当に大きく変わってくれましたね

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― 「たすく」の療育への不満などはありませんでしたか?

お母さん 特にはありませんでしたね。とにかく、「たすく」のスタッフの方々ならなんとかしてくださる、という信頼感がありますので。しゅんがどんなに嫌がっても、「たすく」でなら、必ずやり遂げていける、と以前から変わることなく確信しています。

― とはいえ、大変なこともおありだったかと思います

お母さん 「たすく」の療育を始めたからといって、しゅんがすぐには変わらないことはわかっていたので、とにかく「負けられない!」という一心でここまでやってきました。小さい頃はやはり大変でしたが、思春期の今も大変です(笑)。思春期ならではの、理由の無いイライラが見られるようになってきました。でも、これも誰もが通る道。大変だった幼少期を乗り越えられたので、今はドンと構えて、しゅんと向き合うようにしています。

「あなたのことが好きだから」。療育に添えるのは、その一心

― しゅんくんのこれからに期待する部分を教えてください

お母さん この子は、大人になってからも周りの支援がないと生きていけません。そのためにも、周りに愛される人間になってほしいと思うんです。療育を嫌がったり、暴れたりしたからといって、この子の言うとおりにしていては、周りに愛される大人にはなれません。思春期を乗り越えた後にも、大変なことはあると思いますが、小さい頃からと変わることなく、「あなたのことが好きだから、やっているんだよ」という一心で、「たすく」の療育を進めていけたらと思います。

― 大人になったら、どんな仕事が向いていると思いますか?

お母さん 細かい作業が好きなので、モノづくりのお仕事などが向いているかもな、と思っています。それと、絵を描くことが大好きなんです。テレビで見たものなどを、さまざまな色を使って、長い時間をかけて、絵で描いて表現しています。絵描きさんになってほしい、とまでは思いませんが、絵を趣味で楽しむ大人になるのかもな、とは思います。

― 最後に「たすく」の入会を検討している方にメッセージをお願いします。

お母さん いずれ、成人になって、親の手から離れていくことを考えると、とにかく小さいうちから、早いうちからの療育が大切ではないでしょうか。しゅんの療育を進めてきて、私は心からそう感じています。子どもは日々成長し、親は日々老いていきます。「この子をどうしたらいいのか」などと頭を悩ますことに時間を費やすのではなく、親御さんもお子さんも少しでも良い方向に進めるよう、一日一日を大切にしてほしいです。「たすく」は、“日々アセスメント”のような形で、子どもの現状を親以上に見抜いてくださるので、親としては悩まずに済みます。また、もしも悩みやわからないことが出てきたとしても、スタッフの方々が確実に解消してくれます。今、お子さんのことで悩まれているなら、ぜひ一歩を踏み出していただけたらと思います。

たすく担当スタッフより

しゅんくんは小さい頃から療育を進めてきて、成果もはっきりと見えてきました。その歴史に携わってきたことを、私たちとしてもすごく幸せに感じています。
お母さんは「たすくなら、なんとかしてくれる」とおっしゃりますが、実際にはお母さんからもどんどんアイデアを出してくださるなど、「たすく」とタッグを組んで療育を進めるという意識がすごく強い方です。だから、しゅんくんの療育のスピードも速いのだと思います。(大久保

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たすく代表 齊藤宇開より

お母さんは、すごくおとなしい、控えめな方ではあるのですが、反面、大きな車をガンガン乗りこなすような度胸の良さもあります(笑)。そして、芯も強い。理論もしっかりしていますし、専門家の力を見抜く目もある。「たすく」としても、非常にリスペクトしている存在です。
そんなお母さんのもとで、順調に療育が進んでいるしゅんくんは、色彩感覚が抜群。プロの絵描きになれる可能性もあると、私は思います。そして、お母さんが望む「愛される人間」としても、着実に成長していると感じています。
「たすく」のスタッフはみんな、温厚でのびのびとした、まるで「山下清」さんのような、しゅんくんが大好きです。(齊藤

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